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取り残された弟⑥

それから弟は あきらかに落ち込み

私たちが 部屋に入ってきても はしゃがなくなり、少し距離を置くようになった。
私たちが部屋に入ると必ず 肩に乗りにきて顔をつついてきたりしてたのに、高い本棚の上から降りようともしない。

それから 早朝になると 窓を開けにいくが、お昼頃また、部屋を見に行っても弟は外にでようとしない。

この頃 弟のくちばしは

病気が治ったことにより 病気に侵されていた一部分が  口ばしと一緒に無くなってしまい、


日に日に 口ばしが歪んできた。(この時は病変が落ちた直後でそこまでは歪んでない)
それは、この病気にかかったときに

ネットで調べていて、同じ病気の鳩のくちばしが変形しているのを見ていたので

ある程度 予想はしていた。(その子はくちばしが完全に横向きに変形していたので自然界に還すのは無理だった)
病気が治ったときどの程度の変形がおこるかが心配だったが
最終的には 口ばしを閉じても、上と下が互い違いになる、くらいにおさまった。
しかし、エサは食べにくそうで、地面にあるエサを食べるのは八割こぼす。

こんなんで 自然界に還れるのかなぁ。
自分は自然界では無理と弟も本能的にわかって外に行かないのかな、、

この時、もし弟が 永久に自分から外に出なければ ちゃんと鳩を飼う登録をして最後まで面倒を見てあげることも考えていた。

ただそうなると  この部屋で、飼い続けるのは不可能なので

鳥小屋を作らなければいけない。

そんな相談をしていたころ、

兄貴が旅立ち4日後、

珍しく 弟がすぐに 肩に乗ってきた。

ちょっと元気でてきたかな。
以前なら 窓に近ずこうとすらしなかったのに、窓の近くで外を眺めてたり
よく飛ぶようになり 羽もバタつかせ、私たちを安心させた。
兄貴旅立ちから5日後

この日も早朝に  窓をあけて7時頃、また部屋を見に行ったら

弟はいなかった。

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